はじめてお母さんになったとき、あの時代はまだ家が重くのしかかっていて、青息吐息であかちゃんとむきあっていた。
お盆で帰省したとき(当時関東に住んでいた)、高校の友人が何人かで集まろうと声をかけてくれた。わたしはあかちゃんを実家に預け、小1時間でも同級生のみんなと会いたかった。すると、母親なんだから、行かなくていいと舅に言われた。
まあ、そのときは私のために集まってくれたので、文句を言われながらもいったが、万事が窮す、そんな感じだった。これはうちが特別なわけではなく、当時はそれがふつうだった。
娘時代と子どもを生んだ母親とでは、月と太陽ぐらいの差がある。それも自分でじょじょにそうなってゆくのなら納得もするが、きのうまでの娘がある日突然、クラス会はダメ、コンサートもダメ、無駄遣いもダメ、なんていわれるんじゃあ、結婚なんてしたくなーいとおもうよね。
でも、時代は変わった。女は元気。家も崩壊寸前。「嫁よ、親のいうことをきけ」という親はまあ、だいたいが80歳ぐらいだろう。おのずとなにかが変わっている。
よかったね。よい嫁にならなくてもいいんだよ。ぺこぺこと親のいいなりになって、ストレスをためこまなくていいのだよ。ストレスがたまると、おっぱいがでない。これ、ほんとうだからね。がまんばかりしてると鬼みたいなかおになっちゃうしね。「いいおかお」というあかちゃん絵本がある、あかちゃんとむきあうときは、いいおかおのおかあさんでいたいね。だから、あまりがまんしないでね!
ちょっと 休憩
めがさめると おかあさんで
あさも
ひるも
よるも おかあさんで
眠ってるときも おかあさんで
休む間もなく おかあさんで
フーッと ため息がでたら
おかあさんを ちょっと休憩
あしたは 友だちと
ランチでも しようか
ね あかちゃん!
《きょうのおすすめ絵本》
むかしも今もかわらず、いいものはいい。ご存知、松谷みよ子のあかちゃんの本。
「いない いない ばあ」 瀬川康男 え(童心社)