「月夜のレストラン」宮迫千鶴
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2012/06/15

月夜のレストラン 写真

伊豆高原の美術館に立ち寄ったとき、ひとりの女性画家の作品とであった。
 
一枚の絵がすでに物語になっている絵だった。なによりその色彩がわたしの目をとらえた。
 
ちかよると、絵の下に詩があった。A4サイズの白い紙に15行の文字が並んでいるシンプルな詩。
 
その詩をよんで、だれ? このひと?
 
わたしの頭の中にはない名だった。でもどこかでみた名前でもあった。
 
軽い衝撃をうけながら、たてつづけに4、5編読んだ。どの詩もすとんと胸におちた。
 
たとえばこんな断片。
 
「海辺のコレクション」
 
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太古から未来へ続く海の時間のなかで
 
きっとわたしの生も死も
 
こんなふうに洗われて同化していくだろう
 
 
 
絵は50点もあったろうか。ガッシュや水彩を自由に使い布の絵も積み木みたいな絵もあった。プロフィールを見ると作者はどこかでよく見た顔だった。
 
亡くなったことは雑誌かなにかで読んだ気がおぼろげにした。60歳で亡くなったのだ。
 
たてつづけにこのひとの本を読んでいる。
 
ほんとはおしりに火がついている。まったくおもいもかけない転回で作品展をすることになった。それも7月7日から。5人の手作り品を作っている女たちと初の写真と詩の作品展。そんな訳でなので、ちょこちょことしかブログかけないのでごめんなさい。

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