いいおかおの おかあさん
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2011/02/22

ばあ 写真

 はじめてお母さんになったとき、あの時代はまだ家が重くのしかかっていて、青息吐息であかちゃんとむきあっていた。
 お盆で帰省したとき(当時関東に住んでいた)、高校の友人が何人かで集まろうと声をかけてくれた。わたしはあかちゃんを実家に預け、小1時間でも同級生のみんなと会いたかった。すると、母親なんだから、行かなくていいと舅に言われた。
 まあ、そのときは私のために集まってくれたので、文句を言われながらもいったが、万事が窮す、そんな感じだった。これはうちが特別なわけではなく、当時はそれがふつうだった。
 
 娘時代と子どもを生んだ母親とでは、月と太陽ぐらいの差がある。それも自分でじょじょにそうなってゆくのなら納得もするが、きのうまでの娘がある日突然、クラス会はダメ、コンサートもダメ、無駄遣いもダメ、なんていわれるんじゃあ、結婚なんてしたくなーいとおもうよね。
 
 でも、時代は変わった。女は元気。家も崩壊寸前。「嫁よ、親のいうことをきけ」という親はまあ、だいたいが80歳ぐらいだろう。おのずとなにかが変わっている。
 
 よかったね。よい嫁にならなくてもいいんだよ。ぺこぺこと親のいいなりになって、ストレスをためこまなくていいのだよ。ストレスがたまると、おっぱいがでない。これ、ほんとうだからね。がまんばかりしてると鬼みたいなかおになっちゃうしね。「いいおかお」というあかちゃん絵本がある、あかちゃんとむきあうときは、いいおかおのおかあさんでいたいね。だから、あまりがまんしないでね!
 
  ちょっと 休憩
 
   めがさめると おかあさんで
   あさも
   ひるも
   よるも おかあさんで
  
   眠ってるときも おかあさんで
   休む間もなく おかあさんで
   フーッと ため息がでたら
   おかあさんを ちょっと休憩
 
   あしたは 友だちと
   ランチでも しようか
   ね あかちゃん!

 
 
 
《きょうのおすすめ絵本》
   むかしも今もかわらず、いいものはいい。ご存知、松谷みよ子のあかちゃんの本。
     「いない いない ばあ」 瀬川康男 え(童心社)
 

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