ジジが食欲がないので
甘酒をつくった
どべはお手のもんだけど
甘酒はつくったことなし
炊飯器の保温にしておけばいいと小耳にはさみ
朝しこんで夜なめてみる
ちっとも酸っぱくない
しっぱいだ!
ご飯たべたくないジジのために
嫁がつくったいのちの甘酒
ちょいとしっぱいではありんすが
いのちの甘酒 ちびりちびりとお飲みあそべなもし
たっぷり瓶につめこんで4、5日あんしんとおもたれば
あろうことかいのう ボボがぜんぶ飲んじゃった
食欲旺盛のあんたのためにつくったんじゃないわ
とわめく嫁をしりめに
すました顔でこうのたもうた
麹がたりん! 麹が!!
京コ
このふつふつ感がいのちの素
ジジを病院へ連れていく。体力がおちているので点滴をしてもらうことに。
ジジいわく、「元気のでるのをお願いします」ときた。
医者がにやり。嫁は念を押す「元気のでる点滴をお願いしますね」
点滴時間、2時間半。いったん帰ってボボのための昼食を作る。
ハンドルをにぎりながら、「元気のでる点滴・・」がのどにつかえ
汗だか涙だかわかんないものがどっとでる。