この色なあに?
この色 なんの色でしょか
母さんみたいな 色ですね
なんの色と きかれても
なんとこたえて いいのやら
やさしく きよい 母さんの
あるよで ないよな 色ですね
りょう手ひろげて まっている
ゆうげのごはんの 色ですね
今日、畠に行く事にしていた。12時半、畠集合。10時過ぎになって雨がまた降り出した。それでまた畠、中止。
毎日雨で、おとといなんか6度。今日もストーブを焚いている。畠をはじめて10年になるけど、こんなに寒いのは初めて。こんなとき賢治はおろおろ歩いたんだろうな、これでは農民は生活がなりたたない。宮崎の牛も、心底哀しいけど、この飽食の時代、すぐとなりには飢餓がぱっくり口をあいている。山・川・海の自然の産物のありがたさが身にしみる。(ここまで28日記)
京コ
次から次へと、本を読みまくる。けど、いっぺんこきりのや、途中でほっちゃるのや、側においてぼろぼろになるまで読み返す本もある。そういう本は小説ではなくエッセイのたぐいが多い。今、側においてあるのは、梨木香歩「ぐるりのこと」で、その前は村上春樹の「走ることについて語るときに僕の語ること」だった。
村上春樹の「遠い太鼓」や「「やがて哀しき外国語」も、ながいあいだ、ずうーと側にいた。ずいぶんお世話になりまして、ありがとうございます。と現在進行形でいいたいほど、まだときどきめくっている。
それで今は「ぐるりのこと」が、いちばん気に入っている。女性作家のものはよく読むけど、梨木香歩は最初手にした一冊がどうにも肌にあわず、読む気になれなかった。
けど、親愛なる友が「『水辺にて』を読んでみて! カヤックのことが書いてあるの。ウベさんならきっとあうとおもう」と確信の眼差しで言った。彼女がいうなら確かだろうと、さっそく注文。ハイ! モチロン、ヨカッタノデス!!
カヤックは何度かしたことがあるし、なにより作者と同じように、水辺が好き。どんなに好きかはあとでゆっくり話すけどね。それと、な、なんとわたしの悪癖とでもいうべき薮が好きときている。まさか薮好きに出会えるとは。
そういうわけで、この一本ズドンと芯のとおったそれでいて繊細な感性の持ち主に、尊敬をこめて、感服しているのである。
では、ほんのさわりを。「徹底的に分かりたいと思うのは、征服したいという衝動とほとんど同じではないか。かつて西洋人が自然を前にしたときに起こしたような。そして家庭内においても、また。それは、なんと、傲慢であることか。そしてこの「傲慢」の罠は、もう、日常生活の至るところに張り巡らされているのだ。それの一番の弊害は、ものを見えにくくすることだ。」
花はこんなに きっぱりと
しぼんで
席をゆずる